『ノーズは旧型、パワーユニットは新品』
角田裕毅のイモラ仕様車から学ぶマシンパッケージ論

F1は「1チーム・2台のマシン」が用意される。それだけに2台の仕様が異なれば、メカ好きであれば違いが気になるもの。今回はエミリア・ロマーニャGPでレッドブルの2台が異なるノーズでレースしていたことが気になったのでチームを直撃! 単に“セッティングの違い”というだけでなく、そこにはチームの思惑、練られた考えのもとでパッケージングされていることが見えてくる
尾張正博 2025.05.21
サポートメンバー限定

 イタリアのイモラで開催されたエミリア・ロマーニャGPで、角田裕毅に関して気になることがあった。同週末に角田のクルマに施された空力パッケージが、チームメートのマックス・フェルスタッペンとは異なるスペックだったからだ──。

 その中で最も目立った違いがノーズと一体になったフロントウイングだ。角田が使用していたノーズは、先端が1枚目のメインフラップまで伸びた“ロングタイプ”のノーズだった。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、3639文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
なぜ、このタイミングなのか!?ホーナー電撃解任──その背後に見える3つ...
誰でも
オーストリアGPで目にした3つのサイドストーリー
サポートメンバー限定
F1ピットレーンの歩き方 『最前線で取材するメディアの心得術』
サポートメンバー限定
グランプリ週末だけがF1じゃない! F1テストの“今”を知る──後編...
サポートメンバー限定
グランプリの週末だけがF1じゃない! F1テストの“今”を知る──前...
サポートメンバー限定
リザーブドライバーの仕事 #02──岩佐歩夢 『いつか自分にチャンス...
サポートメンバー限定
リザーブドライバーの仕事 #01──平川亮『出番がなくとも常に緊張感を...
読者限定
迷走のレッドブル──スペインGPで感じた3つの疑問