「塗る」ではなく「貼る」
世界初公開! RB21特別仕様に見る
最新F1カラーリング事情
その昔、F1カーの車体に描かれるスポンサーロゴを筆書きする職人がいた! 車両技術の進歩と同じく塗装技術の進化の過程を見るもの、F1の歴史を楽しむひとつと言える。現在では塗装だけではなく、カッティングシートを併用することで短時間で車体のビジュアルイメージを激変させることができるようになった。「そんなシートを貼ったら車体は重たくならないの!?」──今回はそんなF1カラーリングの最新事情に潜入する!
尾張正博
2025.04.21
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今年の日本GPでレッドブルはパートナーを組むホンダとともに、スペシャルカラーリングの「RR21」を走らせた。

日本GPを走った特別仕様のRB21。RA272のオマージュだが、実際のRA272はもう少しアイボリー感が強く、今回のRB21は鮮やかなホワイトが目立った。ノーズ前端にホンダの旧エンブレムが見える
このスペシャルカラーリングは、8年間のパートナーシップへの感謝の象徴として両社で企画し、実現したもの。デザインコンセプトは、ホンダにF1初優勝をもたらしたマシン「RA272」のオマージュであり、1965年にホンダがF1で初勝利してから今年で60周年となることを記念したものとなっている。