[検証イタリアGP]
最速マクラーレンも抵抗できず!?
フェルスタッペンが19.2秒もの大差で
勝利した“3つの理由”

今季のF1はマクラーレンの独壇場。選手権四連覇中の王者フェルタッペンを持ってしても、名門の独走を止められず、五連覇はほぼ消滅したと言っていい。現実的にマクラーレンとレッドブルのマシンにはそれだけの差が存在している。しかし、イタリアGPで今季3勝目を挙げたフェルスタッペンは、マクラーレン勢に19秒以上もの大差をつける完勝! フェルスタッペンの勝負師として一面を見たレースだった
尾張正博 2025.09.09
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 今年のイタリアGPは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧倒的なペースでトップチェッカーを受けた。1時間13分24秒325(平均時速250.706km/h)──これは、F1史上最速レースタイムの記録を更新するものだった。

 これまでの記録は7度の世界王者で、かつフェラーリの伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハーが“22年間”保持、2003年のイタリアGPで記録した「1時間14分19秒838(247.585km/h)」だった。

 エミリア・ロマーニャGP以来、9戦ぶりの今季3勝目を挙げたフェルスタッペン。苦戦続きのディフェンディングチャンピオンは、なぜこのモンツァで今季の選手権争いを圧倒しているマクラーレン勢に対し、19秒以上もの大差をつけてフィニッシュできたのだろうか──その理由を探っていこう。

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