逆境からの栄冠──オランダGP ハジャーと角田裕毅が直面していた苦闘
デビューから15戦目で初表彰台を獲得したハジャー。9位完走で8戦ぶりにポイントゲットの角田裕毅──結果的には大きな差があるかもしれないが、両者共に苦闘の果てにそれぞれの結果を得ていた。LIVE中継では見えにくかったふたりのオランダGPの激闘にフォーカスする
尾張正博
2025.09.02
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夏休み明けの初戦となった第15戦オランダGPは、クラッシュやマシントラブルが相次ぐ、最近のF1では珍しく波乱の多い展開に。
その波乱に飲み込まれて不運な結果に終わったドライバーもいれば、逆境を跳ね除けてポイントを手にした者もいた。初めて3位表彰台を獲得したルーキーのアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)と、9位に入賞し、第7戦エミリア・ロマーニャGP以来、8戦ぶりにポイントを獲得した角田裕毅(レッドブル)だ。
彼らが見舞われた不運を振り返るとともに、どのように困難な状況を打破したのかをお伝えしたいと思う。