「来た、見た、勝った」から60年──ホンダRA272が“メキシコGP”を走る
先日のメキシコGPで、ホンダF1の初優勝から60年を記念して、ホンダRA272のデモ走行イベントが行なわれた。同機が現地を走る、それもグランプリウイークとなるば、あの日以来という歴史的な出来事として、多くの関係者の注目を集めた!
尾張正博
2025.11.04
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メキシコといえば、ホンダF1にとって記念すべき初勝利を挙げた場所だ。
1965年10月24日に開催されたメキシコGPで、ホンダRA272を駆ったリッチー・ギンサーが、F1世界選手権で勝利を収めた。これはホンダにとってだけでなく、日本の自動車メーカーが初めて世界最高峰の舞台で勝利した場所として、日本、そしてアジアにとっても歴史的に意味を持つ忘れられない一勝でもある。
その勝利から60年目を迎えた今年のメキシコGPで、ホンダはRA272を走らせるイベントを開催した。今回はその模様をお届けしよう。
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- ただのデモ走行ではない“ホンダの本気”
- RA271の改良型とはいえ、共通部分は少ない
- 先人たちのこだわりがつまったRA272改
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